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 新たな学びプロジェクト

平成27年度「福岡県立高校『新たな学びプロジェクト』」実践発表会

分科会:福岡県立北筑高等学校「基礎学力を有する生徒の主体的学びを促す授業改善の研究」

 

1 本校の研究開発テーマ及び内容

  テーマ「論理的に説明する力を育む授業改善の研究」

 

 

 

  内容

 (1)(物理)  「実験方法から生徒に考えさせ、実験を行い、実験結果に対する考察を深める

 Problem Based Learning の授業」

 

 

 (2)(数学)   「生徒自身に解法を説明させたり、自身の考えを他の生徒に伝える

プレゼンテーション型の授業」

 

 

2 AL体験

  テーマ「論理的な思考を養うために、それぞれの教科でできること」

 

 

 

 

 

 

 

 

3 本校での他教科における取組

 

 

 

 

4 生徒へのアンケートからみた今年度の取組の評価(福岡教育大学 生田准教授より)

 

 

 

 

 

平成27年度「福岡県立高校『新たな学びプロジェクト』」実践発表会

平成28年1月29日(金) 福岡県教育センター

北筑高校の取組の評価と今後の課題

                                                                      福岡教育大学 教育心理学講座            

                                                                                          生田淳一

 

北筑高校の取組の評価

 

(1)ホワイトボードの活用により認知プロセスの外化が実現

 

協調的な学習環境が満たすべき条件

         (1) メンバーがゴールを共有すること

         (2) 一人ひとりが仮説をもつこと

         (3) 問題解決プロセスが外化(外的に表現)され、その情報が共有されること

         (4) 多様な学習成果を統合的な考えとしてまとめていくこと

         (5) 「協調する文化」をつくること

          このような条件が整えば、グループメンバーの相互作用が活性化し、一人ひとりの学びが促進される

     (三宅、2002) 。

 

(2)他者の関わりを重視した授業への転換が進んでいる

 

                                           北筑高校1年生240名にアンケート調査を実施

 

 

 

 

北筑高校の取組の今後の課題

 

(1)教育観や学習観の再考,ゴール像の共有

      21世紀型スキルなどの獲得をどう実現するか

       学習への深いアプローチが必要

       模倣する者,無知な受容者から思考する者,知識の運営者としての学習者へ

 

(2)全教科での適切なカリキュラムの構成と学習過程の構造化

       基礎・活用・探求の関係性  基礎をどこで学ばせるのか

 

(3)教育効果の測定方法の確立

          長期的な取り組み・評価の必要性

         協調学習を中心にした授業の効果が表れるのには、通常のカリキュラムの数倍以上の時間が必要

    あることが指摘されている。カリキュラムをロングスパンで見直し、成長を長期的に評価することで、

    学びの質を向上させる。(白水・三宅,2009

 

<参考文献>

          三宅なほみ, 2002, 「学習における協調」, 波多野誼余夫, 永野重史, 大浦容子(編), 『教授・学習過程論』,

     放送大学教育振興会, pp.101-110.

          白水始, 三宅なほみ, 2009, 「認知科学的視点に基づく認知科学教育カリキュラム-「スキーマ」の学習を例に-

    『認知科学』, 16(3), pp.348-376.

 

 

  

  

第1回研究授業合評会

司会:幤教諭

出席者:福岡教育大学  I准教授、M准教授

県教育委員会  N指導主事、O指導主事

県教育センター Y指導主事

A高校、O高校、北筑高校関係教諭

記録:Y教諭

 

実施者自評

・普段は一方的に教える授業になりがちだが、新たな学びプロジェクトにより、今回の授業の形

  態に取り組んだ。

・今回の授業では、積極的な姿勢が伺え、十分な成果を感じ取ることができた。

・準備不足だったことは否めない。あらかじめ注意点をはっきりさせ、指示を行う必要があった。

・個人レベルで1時間、グループレベルで1時間考えさせ、実験で1時間の計3時間を割くべき

  内容だった。

・生徒一人ひとりに目が行き届かず、生徒を見るのがおろそかになった。

 

助言

福岡教育大学M准教授

・時間配分を考えるべきだった。本時のどの部分が大切なのかを考え、そこに十分な時間を使う

  必要があった。

・グループ活動を行う目的はいくつかある。動機付けとしてはこの授業の意味があった。

・ものの考え方、理解の仕方をマスターさせることが大切。

・メタ認知、critical thinking

福岡教育大学I准教授

・授業が終わり、教室を出たときに、授業についての話をしながら帰っている姿を見かけ、その

  状況がすばらしいと思った。

・高校生が一生懸命ディスカッションしているのはうれしかった。

・対象物の反発係数に子どもたちの意識がいっていた。

・プロ野球のボールの例など、生活とのつながりを考えさせるとよかったのではないか。

 

質疑・意見

A高校教諭

・振り返りが大切で、ボードに書いていたものを残すほうがよい。

・アウトプットが苦手な生徒が多い中で、今日の授業は自分の意見を発する機会が多かった。

 普段はどのようにアウトプットさせているのか?

 ⇒普段はアウトプットさせる機会は少ないが、今日は友達同士で自分の意見が言え、積極的に

    活動できていた。

O高校教諭

・実験方法を考えるところがすばらしい。次の時間がどのようになるのか興味がある。

・ホワイトボードはアクティブラーニング用ですか?

 ⇒アクティブラーニング用に購入していただきました。

 

指導主事講評

・指導の方法について、本日の授業に関してみんなが考えることができた。

・初めてのことをやるのは勇気がいるが、いろいろなことに挑戦している授業だったのがわかった。

・高校では小中学校ほどアクティブラーニングが行われていないイメージがある。現場ではALに

 対する慎重な意見もあるが、それを説得できるよい授業だった。

 

 

 

 

          平成27年度「福岡県立高校『新たな学びプロジェクト』」
                          中間報告

1 研究開発校名  福岡県立北筑高等学校

2 研究テーマ名  「基礎学力を有する生徒の主体的学びを促す授業改善の工夫」
 
3 1学期の取組を振り返って

  ・4月16日(木) 校内担当者打ち合わせ
           内容:研究授業概要確認

  ・4月21日(月) 福教大 I准教授との打ち合わせ
           内容:研究テーマ及び研究授業計画に対する指導助言、
              第1回職員研修会打ち合わせ

  ・5月13日(水) 校内職員研修会
           内容:福教大 I准教授によるご講義
             「アクティブ・ラーニングについて」

  ・7月 6日(月) 第1回研究授業 理科(物理)O教諭 
                     内容:班単位で反発係数の算出方法を考え、実験し、結果を考察
           ○ ホワイトボードをよく活用できていた。
           ○ 授業後も生徒同士で授業についての話をしていたので、動機付            

                            けは成功していた。
                   ● 各班で出た意見を、全体に還元する場があった方が良い。

 ・8月17日(月) 福教大 I准教授との打ち合わせ
                     内容:第2回研究授業概要確認、校内授業アンケート内容検討

4 今後の展望

  ・平成27年11月4日(水) 第2回研究授業 数学科 S教諭

  ・平成28年1月29日(金) 実践発表会

  ・平成28年2月12日(金) 校内職員研修会
                内容:「平成27年度の取組報告」

5 協議すべき事項
  ・学校全体の取り組みとして広げるための方策  
  ・アクティブ・ラーニング型授業の評価規準、方法

 

 

 

            平成27年度「福岡県立高校『新たな学びプロジェクト』」
              研究開発テーマ及び内容

 

1 研究開発校名  福岡県立北筑高等学校

2 研究テーマ名「論理的に説明する力を育む授業改善の研究」

3 内容
   社会状況がめまぐるしく変化する現代社会において「正解のない社会」を生きる力が、求められている。そのような中で2020年度から始まる大学入試制度改革により、センター試験が「記憶力」を問う型から「知識の活用力」を問う型へと大きく変わる。生徒の多くが四年制大学への進学を希望している本校でも、授業改善が急務の課題である。
 本校の生徒は、素直で元気が良く、行事にも積極的に取り組む。その反面、指示待ち型の生徒が多く、授業中の発表に対しても積極的とは言いがたい。素直で明るい生徒の良さを活かしつつ、生徒の思考力を深め、判断力・表現力を向上させ、最終的には自分の考えを論理的に説明できる生徒を育てたいと考え、テーマを設定した。
 本研究では、生徒同士のグループワークやディスカッションを積極的に授業に取り入れる。例えば、数学では、それぞれの問題について生徒自身に解法を説明させたり、自身の考えを他の生徒に伝える「プレゼンテーション」型の授業を通して、論理的思考力・表現力の向上を目指す。また、理科(物理)では、実験方法から生徒に考えさせた上で、実験を行わせ、考察させる「Problem Based Learning」型の授業を行う。思考力・判断力・表現力の向上を目指し、自身の考えた仮説や、考察した内容を説明させる。
 さらに、この取り組みが学校全体の取り組みとなるよう、適宜研修会を行い、教員全体で問題意識を共有する。そして授業アンケートや小テストなどを通して、手立ての有効性を検証する。

4 校内組織 
         

            

 役 名 

 職  名

氏   名

担 当 教 科

 リーダー   教 諭  幣  亜由美  国 語
 サブリーダー  教 諭  犬童  史朗   数 学
 メンバー  教 諭  安部  和彦  数 学
 メンバー   教 諭  八色  弥生  英 語
 メンバー    教 諭  清水  裕子  数 学
 メンバー  教 諭  東  美土里  理  科(物理)
 メンバー   教 諭  岡村  優樹   理  科(物理)

 

 

 

 

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